短文に目をおとすのが
こわいくらい
あざやかだ。
はじめて会った7年前、
みのりちゃんは
24才の少女だった。
言葉がすきだと
話してくれた少女は
本当に言葉の世界のヒトに、
なったんだね。
おめでとう。
魚喃キリコ
歌謡曲、少女漫画、ベッドルームでの空想、そして初恋……。
誰もが恋に憧れた少女時代。それはいつまでも胸の奥に
そっとしまっておきたい自分だけの大切な宝もの。
少女を経て、大人になった女性だからこそ
共感できる「恋」を綴った
甲斐みのり、初のエッセイ集。
2002年の6月に開設したロルのホームページ。
お知らせを記したり、雑貨や書籍を販売することが一番の目的だったけれど、
「ニュース」や「カタログ」だけでは味気ないと、
ホームページのデザインをしてくださったデザイナーの宇賀田直人さんが
「ジャーナル」というコンテンツ名で、コーナーを設けてくださった。
「昔から日記を書くのが苦手」だという私のつぶやきを、汲んでいただいてのこと。
「ダイアリー」ではなく、「ジャーナル」という言葉の響きも気に入ったし、
なにより、はじめて自由に書く場を持てたことが嬉しくて、
思うまま、日々のつれづれを綴った。
「ジャーナル」をはじめた当初は、まだほとんど書く仕事をしていなかった。
こんなふうに、いつか活字になるということを想定してもいなかったので、
正直に言ってしまうと、随筆と呼ぶには意識も完成度も幼いものばかり。
読み返す作業の途中、
「果たしてこれを活字にしていいのものか」と、何度も迷った。
それでも、書く楽しみを覚えた「ジャーナル」や、
過ぎし日の想いは、やっぱりとても愛おしくて、
無にするより、与えていただいた機会を大切にしようと決めた。
文字だけの本を出版することは、子どもの頃からの夢。
「いつか夢が叶うとき」のイメージは、常に密かに抱いていて、
そのイメージを叶えることができたことが、とても嬉しい。
10代の頃から大好きで、
これまでに多大な影響を与えてくださった魚喃キリコさんにコメントを、
仕事でも日常でも、
姉のような存在の網中いづるさんには文章に添える絵を描いていただきました。
文や絵、160ページの中のどこかが、誰かの気持ちを揺らすことができたらと願います。
甲斐みのり
発行/mille books(ミルブックス)
発売/サンクチュアリ出版
定価/1,260円(税込)
ISBN/978-4-902744-31-6 C0095
四六版・ハードカバー・160p
カバー・挿絵/網中いづる
装丁/葉田いづみ